Apple iPhone 5s ME332J/A、ME333J/A、ME337J/A、ME340J/A

マシンの近状

2021年に2500円だったのでコレクション用に再び購入しました。
iOS 12世代どまりでしたが、入手した日にセキュリティアップデートの12.5.3が公開されました。
2013年9月発売のモデルで最新ではないとはいえ2021年5月にOSアップデートとはiPhoneの長寿命の一端が出ています。

iPhone 5s登場時は、docomo Gold 16GB、au Gold 64GB、SoftBank Black 16GBという構成でした。
同世代iPhoneを3キャリアで所有は、これが最初で現在の所では最後です。

iPhone 5sについて

2013年9月発売でこのモデルからdocomoも販売開始され、3キャリア全て扱う事になりました。
またSIM Free版がApple Storeで販売を開始されたのもこのモデルからです。
ハードウェア的には見た目は先代のiPhone 5とホームボタン以外は変わらないですが、
CPUが64bit化された事によりOSのサポートが長期に続き、現在もセキュリティアップデートが継続しています。
iPhone 5 : iOS 10(メインストリームは2017年まで)、iPhone 5s : iOS 12(メインストリームは2019年まで)
またiPhone 5sと同じ本体デザインで内部がスペックアップしたiPhone SEが2016年に発売されたことから
ケースなどのサプライ製品も手に入れるのに苦労しないモデルでした。

iPhone 5sの仕様

項目 メーカー名 名称
製品ID Apple ME332J/A (A1453) : Space Gray 16GB
ME333J/A (A1453) : Silver 16GB
ME334J/A (A1453) : Gold 16GB
ME337J/A (A1453) : Gold 32GB
ME340J/A (A1453) : Gold 64GB
機種ID Apple iPhone6,1
SoC Apple A7
CPU Apple ARM v8-A 64bit 2 cores CPU
( 1.3GHz Cyclone x 2 cores / L2 Cache 1MB )
RAM LPDDR3 1333MHz 1GB
Video Imagination Technologies PowerVR G6430 (4 core GPU)
ストレージ 内部ストレージ ME332J/A、ME333J/A、ME334J/A : 16GB
ME337J/A : 32GB
ME340J/A : 64GB
通信規格 4G FDD-LTE
(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、18、19、20、25、26)
3G UMTS(W-CDMA) /HSPA+/DC-HSDPA
(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B
(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
2G GSM/EDGE
(850、900、1,800、1,900 MHz)
Wi-Fi   Wi-Fi 802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHz
Bluetooth   4.0
ディスプレイ   4インチ
  • 1,136 x 640ピクセル解像度、326ppi
    Retinaディスプレイ
カメラ リア 8Mピクセル
フロント 1.2Mピクセル
バッテリー 内蔵充電式
リチウムイオンポリマー 1560mA
OS Apple 初期 : iOS 7.0 (2013年9月)
現在 : iOS 12.5.4 (2021年6月現在)

2021年現在のiPhone 12系のスペックと比較すると時代を感じます。
iPhone 5sは4G回線を使った通話機能のVoLTEには対応しておらず(VoLTE対応はiPhone 6以降)、
auが2022年に3Gのサービス終了今後携帯電話としては使えなくなる状態になります。
iPhone 5sのOSサポート期間はメインストリームは、2013年9月~2019年7月の約6年弱、セキュリティ対応は2021年6月現在継続中です。

My iPhone 5sについて

シルバーは機種変更時に購入していない色でした。
シルバーとゴールドの箱

バックパネル側です。
色以外でiPhone 5の見分ける箇所は、LEDフラッシュ部分ですね。
iPhone 5はLED 1個、iPhone 5sはLEDが縦に2個と変わっています。
iPhone SEはiPhoneロゴの下にSEのロゴが入っています。

フロントパネル側です。
iPhone 5との見た目の違いはホームボタンのTouch IDの有無となります。
iPhone SEとだと見た目の判断が難しくなっています。

キャリアで購入したソフトバンク版のブラックとドコモ版のゴールド(2014年7月)
ちなみにiPhone 5sのブラックはソフトバンク回線で最後に購入した端末となります。
2021年にiPhone 12 miniに機種変更しましたが、こちらはY!モバイル契約となります。 (まあ、同じ会社ですが)

バックパネルより。

フロントパネル側より。
iOS 7.1.2という事が判ります。


GeekBench Score

Model     iPhone 5s iPhone 5
CPU Name Apple A7
Apple A6
Core / Thread 2 Cores 2 Cores
Base Frequency 1.3GHz 1.3GHz
RAM Size 1GB 1GB
Type LPDDR3-1333 LPDDR2-1066
GeekBench 5

(Intel Core i3-8100
= 1000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 267 -
Crypto Score 174 -
Integer Score 268 -
Floating Point Score 281 -
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 502 -
Crypto Score 475 -
Integer Score 507 -
Floating Point Score 494 -
GeekBench 4

(Intel Core i7-6600U = 4000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 1300 739
Crypto Score 735 37
Integer Score 1343 782
Floating Point Score 1213 468
Memory Score 1474 1223
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 2257 1252
Crypto Score 1501 74
Integer Score 2523 1416
Floating Point Score 2319 899
Memory Score 1753 1707

前世代のiPhone 5と比較になります。GeekBench 5はiOS 12以上が必須(64bit専用)の為iPhone 5では測定できません。
GeekBench 4で比較するとメモリ以外は大きくパフォーマンスアップしていました。

Linpack Benchmark

    iPhone 5s iPhone 5
Multi thread Mode
(Problem size = 2000,Number of runs =10)
Max 938.55 Mflop/s 683.55 Mflop/s
Avg 855.51 Mflop/s 668.40 Mflop/s
Single thread Mode
(Problem size = 2000,Number of runs =10)
Max 607.72 Mflop/s 396.25 Mflop/s
Avg 605.15 Mflop/s 390.76 Mflop/s

スーパーコンピューターのTOP500で利用されるLINPACの計算を実施したアプリです。
Problem Sizeが標準の500だと処理が軽すぎる為、2000に変更して10回繰り返しで測定しています。
iPhone 5と比較すると シングルでは1.5倍程度、マルチでは1.2倍程度の性能アップとなっています。

GFX Bench

      iPhone 5s iPhone 5
高レベルテスト Aztec (Normal Tier)
オンスクリーン 821.059 Frames -
オフスクリーン(1080p) 344.424 Frames -
マンハッタン 3.1 オンスクリーン 954.23 Frames -
オフスクリーン(1440p) 172.443 Frames -
オフスクリーン(1080p) 333.653 Frames -
マンハッタン 3.0 オンスクリーン 2044.35 Frames -
オフスクリーン(1080p) 992.686 Frames -
ティラノサウルス レックス
オンスクリーン 2468.18 Frames 749.007 Frames
オフスクリーン(1080p) 1684.74 Frames 380.723 Frames
低レベルテスト 算術論理演算 2
オンスクリーン 1695.34 Frames 378.427 Frames
オフスクリーン(1080p) 1215.11 Frames 270.638 Frames
ドライブオーバーヘッド 2 オンスクリーン 1775.4 Frames 1342.84 Frames
オフスクリーン(1080p) 4534.5 Frames 2717.37 Frames
Fill 2 オンスクリーン 1944 MTexels/s 1033 MTexels/s
オフスクリーン(1080p) 2426 MTexels/s 1254 MTexels/s

GFX Bench Metalは、OpenGL系のレンダリングテストがメインです。

3DMark - The Gamer's Benchmark

    iPhone 5s iPhone 5
Sling Shot Extreme Unlimited Score 764 -
Graphics score 820 -
Physics score 616 -
Ice Storm Unlimited Score 15320 5355
Graphics score 20818 5245
Physics score 7962 5784

Windows用ゲーマーベンチマークで有名な3DMarkです。
Wild Life Extremeは、iOS 13以上なのでSling ShotとIce Stormとなります。

BASEMARK METAL

    iPhone 5s
Overall   153
Baseline Measurements Lighting 68
Compute 14
Instancing 95
Post-Processing 55

PCゲーム品質のレンダリングで視覚的に測定するベンチマークです。
MetalはiOSのOpenGL ESの後継で実装されたAPIでOpenGL ESではiOSの性能を生かしきれなかった点をカバーされています。

写真撮影サンプル

写真をクリックすると原寸で表示します。

iPhone 5sは800万がそのまま画素ピッチが15%大きくなり、レンズはf/2.2へ向上しました。
また少し広角となり撮影できる範囲も広がっています。

来島海峡大橋

今治城

横浜みなとみらい地区



コメント

iPhone 5sは本格的な4G LTE普及時代のモデルでした。
次世代から液晶の大型化が進むのでコンパクトな時代が主流だった最後の世代と言えます。

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