Apple iPhone 6 MG4H2J/A、MG492J/A

マシンの近状

iPhone 7へ機種変更後引退してその後検証機でリターン。
2021年に1500円でSoftBank、ゴールド、16GBのフロントパネルが割れたジャンク端末もゲット。フロントパネル交換して復活。
2021年現在の最新はiOS 14、iPhone 6はiOS 12ですので世代的には古くなっていますが、普通に使うとなるとまだまだ現役と言えます。
ただ一般的なアプリの3世代サポートルールを考慮するとiOS 15が登場すると動かないアプリは増える可能性はあります。

iPhone 6について

2014年に4.7インチのiPhone 6と5.5インチのiPhone 6 Plusの2モデル構成で発売されました。
先代の4インチのiPhone 5S、iPhone 5Cもモデルを絞って継続販売されているので4モデルから選ぶ事になります。
また今モデルからSIM Free版が当時発売されました。ただSIMロック解除はiPhone 6sを待つことになります。
iOSのアップデートはiOS 12世代までで、2019年秋登場のiOS 13からは対象外となっています。 (この時の対象外はiPhone 5sと6世代)
ただ重大なセキュリティアップデートは2021年現在でもアップデートは実施されているのでその意味ではサポートが長いと言えます。
ここが一つのiPhoneの良さとも言えます。

iPhone 6の仕様

項目 メーカー名 名称
製品ID Apple MG4H2J/A (A1586) : 64GB Silver
MG492J/A (A1586) : 16GB Gold
機種ID Apple iPhone7,2
SoC Apple A8
CPU Apple ARM v8-A 64bit 2 cores CPU
( 1.38GHz Typhoon x 2 cores / L2 Cache 1MB / L3 Cache 4MB )
RAM LPDDR3 1600MHz 1GB
Video Imagination Technologies PowerVR G6430 (4 core GPU)
ストレージ 内部ストレージ MG4H2J/A : 64GB
MG492J/A : 16GB

通信規格 4G FDD-LTE
(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29)
TD-LTE
(バンド38、39、40、41)
3G UMTS(W-CDMA) /HSPA+/DC-HSDPA
(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
CDMA EV-DO Rev. B
(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
TD-SCDMA
1,900(F)、2,000(A)
2G GSM/EDGE
(850、900、1,800、1,900MHz)
Wi-Fi   Wi-Fi 802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHz
Bluetooth   4.0
ディスプレイ   4.7インチ
1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi
Retina HDディスプレイ
カメラ リア 8Mピクセル
フロント 1.2Mピクセル
バッテリー 内蔵充電式
リチウムイオンポリマー
OS Apple 初期 : iOS 8.0 (2014年9月)
現在 : iOS 12.5.4 (2021年6月現在)

ボディ、液晶の大型化などの変化と通信環境は向上していますが内部に関しては大幅な変更はありませんでした。
OSサポート期間はメインストリームはiOS 13以降は非サポートの為、2014年9月~2019年7月の約5年弱、セキュリティ対応は2021年6月現在継続中です。
iOS 13のアップデートで最低2GBのメモリを搭載したiPhoneを対象にした事がiPhone 6系が少し短命になった理由かもしれません。

My iPhone 6について


iPhone 6の一つの謎が箱の上が凹凸のみで印刷が無い事なんですよね。
左がシルバー、右がゴールドです。 色はサイドのロゴ表示で判別する事になります。
ちなみにiPhone 6s発売後のiOS 9搭載のiPhone 6は印刷があります。不評だったという事でしょうか。
印刷付きの箱のiPhone 6は数が少ない後期ロットと言えます。

フロントパネルより。
左がシルバー、右がゴールドです。
ゴールドは液晶割れがあった為、Amazonで購入したフロントパネルに交換しました。
交換した液晶パネルは若干赤味が強い感じでしょうか。

背面側
ゴールドは傷が多かった為、程度の良い中古(ジャンク品)と外装交換しています。

端末比較
左からiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 7です。
iPhone 6はiPhone 5sと比較すると一回り大きくなっていることが判ります。
iPhone 7とは、前からだと違いは判りません。
iPhone SE(2nd)も同じなので6年以上同じデデザインで売れていると言えます。

背面から端末比較
左からiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 7です。
iPhone 5sの角ばったデザインから丸みのあるデザインになっています。
iPhone 12でまだiPhone 5時代の角ばったデザインに戻っていますが。
iPhone 7とはカメラ周りのデザインが変更となっています。

GeekBench Score

Model     iPhone 6 iPhone 5s
CPU Name Apple A8 Apple A7
Core / Thread 2 Cores 2 Cores
Base Frequency 1.38GHz 1.3GHz
RAM Size 1GB 1GB
Type LPDDR3-1600 LPDDR3-1333
GeekBench 5

(Intel Core i3-8100
= 1000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 334 267
Crypto Score 256 174
Integer Score 335 268
Floating Point Score 345 281
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 624 502
Crypto Score 519 475
Integer Score 626 507
Floating Point Score 636 494
Compute Metal Score 454 21
GeekBench 4

(Intel Core i7-6600U = 4000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 1564 1300
Crypto Score 789 735
Integer Score 1681 1343
Floating Point Score 1427 1213
Memory Score 1702 1474
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 2712 2257
Crypto Score 1624 1501
Integer Score 3168 2523
Floating Point Score 2760 2319
Memory Score 1900 1753
Compute Metal Performance Score 4269 594

iPhone 6とiPhone 5sでパフォーマンスを比較しました。
iPhone 6のCPUは、1.38GHzの64bit デュアルコアCPU、iPhone5sは1.3GHzの64bit デュアルコアCPUだったのでクロック分のアップは感じられます。

Linpack Benchmark

    iPhone 6 iPhone 5s
Multi thread Mode
(Problem size = 2000,Number of runs =10)
Max 713.82 Mflop/s 938.55 Mflop/s
Avg 699.41 Mflop/s 855.51 Mflop/s
Single thread Mode
(Problem size = 2000,Number of runs =10)
Max 509.31 Mflop/s 607.72 Mflop/s
Avg 507.33 Mflop/s 605.15 Mflop/s

スーパーコンピューターのTOP500で利用されるLINPACの計算を実施したアプリです。
Problem Sizeが標準の500だと処理が軽すぎる為、2000に変更して10回繰り返しで測定しています。
iPhone 5sと比較すると シングル、マルチ共に勝てない結果に。2台で複数回測定するものの変わりませんでした。何故だ。

GFX Bench

      iPhone 6 iPhone 5s
高レベルテスト Aztec (Normal Tier)
オンスクリーン 800.188 Frames 821.059 Frames
オフスクリーン(1080p) 426.519 Frames 344.424 Frames
マンハッタン 3.1 オンスクリーン 1043.94 Frames 954.23 Frames
オフスクリーン(1440p) 262.217 Frames 172.443 Frames
オフスクリーン(1080p) 492.584 Frames 333.653 Frames
マンハッタン 3.0 オンスクリーン 2200.55 Frames 2044.35 Frames
オフスクリーン(1080p) 1246.94 Frames 992.686 Frames
ティラノサウルス レックス
オンスクリーン 2971.56 Frames 2468.18 Frames
オフスクリーン(1080p) 2628.75 Frames 1684.74 Frames
低レベルテスト 算術論理演算 2
オンスクリーン 1762.94 Frames 1695.34 Frames
オフスクリーン(1080p) 1770.87 Frames 1215.11 Frames
ドライブオーバーヘッド 2
オンスクリーン 1777.22 Frames 1775.4 Frames
オフスクリーン(1080p) 4923.46 Frames 4534.5 Frames
Fill 2 オンスクリーン 2321 MTexels/s 1944 MTexels/s
オフスクリーン(1080p) 2947 MTexels/s 2426 MTexels/s

GFX Benchは、最新版でiOSのグラフィックライブラリであるMetalに対応して「GFX Bench Metal」となりました。
テスト内容は、Open GL ES版とはほぼ同じですが、ネイティブライブラリ化でパフォーマンスは上がっていると思われます。
Aztec (High Tier)とCar Chaseは、OSバージョンの影響かiPhone 6世代では動作しませんでした。
iPhone 6は画面サイズが大きくなっている為、オンスクリーンでは逆転現象が発生していますが、
オフスクリーンでみると1.2~1.3倍程度のパフォーマンス向上は見られる様子です。

3DMark - The Gamer's Benchmark

    iPhone 6 iPhone 5s
Sling Shot Extreme Unlimited Score 1114 764
Graphics score 1212 820
Physics score 867 616
Ice Storm Unlimited Score 18027 15320
Graphics score 24317 20818
Physics score 9462 7962

Windows用ゲーマーベンチマークで有名な3DMarkです。
Wild Life Extremeは、iOS 13以上なのでSling ShotとIce Stormとなります。
iPhone 5sと比較すると1.2~1.5倍程度の差が出ている様子です。

BASEMARK METAL

    iPhone 6 iPhone 5s
Overall   420 153
Baseline Measurements Lighting 67 68
Compute 80 14
Instancing 96 95
Post-Processing 57 55

PCゲーム品質のレンダリングで視覚的に測定するベンチマークです。
MetalはiOSのOpenGL ESの後継で実装されたAPIでOpenGL ESではiOSの性能を生かしきれなかった点をカバーされています。
iPhone 6はiPhone 5sと比較してComputeが大幅に向上していて、これがOverallを引き上げている形です。

写真撮影サンプル

写真をクリックすると原寸で表示します。

来島海峡大橋

今治城

白河小峰城(HDRモード)

横浜みなとみらい地区(2015年)

横浜みなとみらい地区(2021年)

基本的にはiPhone 5sとカメラ性能については変わりは無いです。

コメント

iPhone 6 Plusは購入しなかったのですが、iPhone 6世代はボディが薄くなった影響で曲がるというのが話題になりました。
iPhone 6sで対策してきたのですが、重たくなったというのが違いとして出ています。まあPlus系でわかる程度ですが。
そんな話題も結構過去になったなぁと思う次第です。

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