Apple iPhone 6s Plus MKU52J/A

マシンの近状

iPhone 8 Plusへ機種変更の為、予備端末となりました。 SIMロックは解除済みです。
iOS15対応も発表されて6年目も現役OSが使える事になりました。

iPhone 6s Plusについて

2015年9月に発売された5.5インチのiPhone 6 Plusの改良版といえるモデルです。
特にiPhone 6 Plusで問題となっていた金属筐体の強度不足問題(腰ポケットにいれて座ると曲がる等)をこのモデルで対策してきました。
この影響で厚みが0.2mm増え、重さはiPhone 6 Plusの172gから20g増え192gとなりました。
実際に手に持つと20gの違いが判るほどどっしりとした感じになっていました。
先々代のiPhone 5sが引き続き継続販売されているので3モデル構成となりました。
(iPhone 5sは2016年3月にiPhone SEへモデルチェンジ)

iPhone 6s Plusの仕様

項目 メーカー名 名称
製品ID Apple MKU52J/A (A1687) : 16GB Rose Gold
機種ID Apple iPhone8,2
SoC Apple A9
CPU Apple ARM v8-A 64bit 2 cores CPU
( 1.85GHz Twister x 2 cores / L2 Cache 3MB / L3 Cache 8MB)
RAM LPDDR4 2400MHz 2GB
Video Imagination Technologies PowerVR GT7600 (6 core GPU)
ストレージ 内部ストレージ 16GB
通信規格 4G FDD-LTE
(バンド1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、27、28、29)
TD-LTE
(バンド38、39、40、41)
3G UMTS(W-CDMA) /HSPA+/DC-HSDPA
(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
CDMA EV-DO Rev. A
(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
TD-SCDMA
1,900(F)、2,000(A)
2G GSM/EDGE
(850、900、1,800、1,900MHz)
Wi-Fi   Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac 2.4GHz/5GHz
Bluetooth   4.2
ディスプレイ   5.5インチ
1,920 x 1,080ピクセル解像度、401ppi
3D Touch搭載Retina HDディスプレイ
カメラ リア 12Mピクセル
フロント 5Mピクセル
バッテリー 内蔵充電式
リチウムイオンポリマー
OS Apple 初期 : iOS 9.0 (2015年9月)
現在 : iOS 14.6 (2021年5月現在)

Sモデルでは、内部の大幅改良がある事もあり、今回のiPhone 6sでSoCがApple A9となりました。
iPhone 6のARM v8-Aの動作クロックが1.38GHzから1.84GHzへと大幅にパワーアップしています。
ただ、クロックアップした分、発熱が増えるわけでその辺りが気になる所。

My iPhone 6s Plusについて

フロントより
iPhone 6とiPhone 6s Plusを並べています。Plusって大きいですね。
壁紙はご愛敬をw
ちなみに持ってみるとiPhone 6s Plus、結構重いです。

バックより
iPhone 6s Plusでは新色のローズゴールドにしました。


iPhone 6では無地になっていた上面にiPhone 6sでは印刷が復活していました。

GeekBench Score

Model     iPhone 6s Plus iPhone 6
CPU Name Apple A9 Apple A8
Core / Thread 2 Cores 2 Cores
Base Frequency 1.85GHz 1.4GHz
RAM Size 2GB 1GB
Type LPDDR4-2400 LPDDR3-1600
GeekBench ML TensorFlow Lite CPU Score 277 -
GPU Score 487 -
Core ML Score 278 -
GeekBench 5

(Intel Core i3-8100
= 1000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 560 330
Crypto Score 403 271
Integer Score 560 334
Floating Point Score 587 330
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 1018 607
Crypto Score 755 568
Integer Score 1038 625
Floating Point Score 1020 576
Compute Metal Score 2533 454
GeekBench 4

(Intel Core i7-6600U = 4000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 2566 1585
Crypto Score 995 827
Integer Score 2919 1700
Floating Point Score 2534 1446
Memory Score 2215 1725
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 4508 2747
Crypto Score 1936 1654
Integer Score 5540 3228
Floating Point Score 4794 2760
Memory Score 2402 1917
Compute Metal Performance Score 10603 4269

iPhone 6との比較ですが、演算性能はiPhone 6と比較して1.5倍~1.7倍とパフォーマンスアップしています。
CPUクロック向上が一番大きいですが、L2、L3のキャッシュサイズ拡大、LPDDR4のメモリへの変更等、全体的な底上げの効果と思わます。

Linpack Benchmark

    iPhone 6s Plus iPhone 6
Multi thread Mode
(Problem size = 2000,Number of runs =10)
Max 1364.36 Mflop/s 713.82 Mflop/s
Avg 1278.63 Mflop/s 699.41 Mflop/s
Single thread Mode
(Problem size = 2000,Number of runs =10)
Max 868.95 Mflop/s 509.31 Mflop/s
Avg 858.99 Mflop/s 507.33 Mflop/s

スーパーコンピューターのTOP500で利用されるLINPACの計算を実施したアプリです。
Problem Sizeが標準の500だと処理が軽すぎる為、2000に変更して10回繰り返しで測定しています。
iPhone 6と比較するとマルチは2倍近く、シングルは1.7倍近くまで向上しています。

GFX Bench

      iPhone 6s Plus iPhone 6
高レベルテスト Aztec (High Tier) オンスクリーン 677.429 Frames -
オフスクリーン(1440p) 344.402 Frames -
Aztec (Normal Tier)
オンスクリーン 948.757 Frames 800.188 Frames
オフスクリーン(1080p) 882.363 Frames 426.519 Frames
Car Chase オンスクリーン 934.387 Frames -
オフスクリーン(1080p) 918.358 Frames -
マンハッタン 3.1 オンスクリーン 1398.07 Frames 1043.94 Frames
オフスクリーン(1440p) 826.162 Frames 262.217 Frames
オフスクリーン(1080p) 1102.55 Frames 492.584 Frames
マンハッタン 3.0 オンスクリーン 1790.2 Frames 2200.55 Frames
オフスクリーン(1080p) 1486.46 Frames 1246.94 Frames
ティラノサウルス レックス
オンスクリーン 2887.68 Frames 2971.56 Frames
オフスクリーン(1080p) 3017.95 Frames 2628.75 Frames
低レベルテスト 算術論理演算 2
オンスクリーン 1797.96 Frames 1762.94 Frames
オフスクリーン(1080p) 3667.26 Frames 1770.87 Frames
ドライブオーバーヘッド 2
OpenGL ES 3.0
オンスクリーン 1787.03 Frames 1777.22 Frames
オフスクリーン(1080p) 5981.86 Frames 4923.46 Frames
Fill 2 オンスクリーン 6590 MTexels/s 2321 MTexels/s
オフスクリーン(1080p) 6297 MTexels/s 2947 MTexels/s

GFX Benchは、最新版でiOSのグラフィックライブラリであるMetalに対応して「GFX Bench Metal」となりました。
テスト内容は、Open GL ES版とはほぼ同じですが、ネイティブライブラリ化でパフォーマンスは上がっていると思われます。

3Dグラフィックのパフォーマンテストを行うGFXBenchです。
オンスクリーンは画面サイズの拡大に比例してパフォーマンスが下がるので不利となります。
オフスクリーンは同じサイズで処理するので純粋なパフォーマンス値がでます。
結果はiPhone 6と比較するとこちらも1.5倍程度の差が出ています。

3DMark - The Gamer's Benchmark

    iPhone 6s Plus iPhone 5s
Wild Life Unlimited Score 1729 -
Avarage frame rate 10.4 FPS -
Sling Shot Extreme Unlimited Score 1875 -
Graphics score 2552 -
Physics score 972 -
Ice Storm Unlimited Score 29812 5355
Graphics score 46442 5245
Physics score 13231 5784

Windows用ゲーマーベンチマークで有名なFuturemarkの3DMarkです。
こちらも3Dグラフィックパフォーマンスが1.5倍近くなっています。

BASEMARK METAL

    iPhone SE iPhone 5s
Overall   659 153
Baseline Measurements Lighting 65 68
Compute 88 14
Instancing 96 95
Post-Processing 69 55

PCゲーム品質のレンダリングで視覚的に測定するベンチマークです。
MetalはiOSのOpenGL ESの後継で実装されたAPIでOpenGL ESではiOSの性能を生かしきれなかった点をカバーされています。
iPhone 6s PlusではiPhone 6と比較してLightingとPost-Processingが向上していて、これがOverallを引き上げています。

ASTEROIDS Snow Forest Benchmark

      iPhone SE
Average FPS onscreen 1920x1080 4x MSAA 51.8
offscreen 3840x2160 4x MSAA 5.9
1920x1080 4x MSAA 20.4

雪と森の中の人間と昆虫のキャラクターアニメーションのベンチマークです。
アプリ自体が動作する最低ラインはiPhone 6sの様子です。
(iPhone 5s、iPhone 6はインストール出来るものの起動するとクラッシュ)

写真撮影サンプル

写真をクリックすると原寸で表示します。

iPhone 6と比較するとみなとみらい地区の観覧車あたり等の細かさがはっきりアップしています。
5枚構成のレンズとなり、画素数もiPhone 6の800画素から1200万画素と向上ししています。

横浜みなとみらい地区(2015年)

横浜みなとみらい地区(2021年)

来島海峡大橋

今治城

コメント

iPhone 8 Plusに買い替えるまでの約2年間活躍してくれました。
ちなみに難点はこの時代に16GBはOS含めてストレージ容量を圧迫していてアプリなどのやりくりで苦労しました。
ここが実際購入した後に上位モデルを買っておけばと後悔したところですね。
ハード自体は6年間、iOS 15もサポートされるという事を考慮すると進歩は別として長く使えているモデルと言えます。
ストレージは16GBだとストレージの余裕が無くて苦労しますが。

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