富士通 FMV-DESKPOWER TII16 (1997年)

マシンの近状

所有期間:1997年8月〜
久々に動かしてみようと思ったらビデオカードがない事が判明。
元々付いていたDIAMOND Stealth 3D 3000をはじめ、3D Blaster PCI、ATU Rage II PCI等の複数のビデオカードをテストしたものの画面が表示されず、
Matrox Millenniumでやっと動作して無事起動出来ました。
Windows 2000を入れていましたが、重たいこともありWindows 98 Second Editionに入れ替えました。
Petium世代はWindows 98 Second Editionぐらいまでがちょうど良い感じですね。
後にDIAMOND Stealth 3D 3000が認識したのでノーマルのビデオカードに戻しました。

富士通 FMV-DESKPOWER TII16について

富士通が低価格で色々なプリインストールソフトをいれたパソコンシリーズです。
Windows 95の登場とAll in Oneのプリインアプリ構成で一気に爆発的に売れます。
FMV-DESKPOWER TII16は、MMX Pentiumを初搭載したモデルでした。

下の画像をクリックでカタログのPDFが見えます。(1997年春モデル)

購入したのは1997年8月なので、既に型落ちモデルとなり後継モデルのTimage16が販売されていました。
ただ違いはHDD容量や付属ソフトの違いでTⅡ16とTimage16の実質的なハードウェア的な違いはなく、値引きの大きかったTⅡ16を購入しました。
購入したのはWORD95モデルでした。

ちなみに購入時に現行だったのはこちら。(1997年夏モデル)


それまで使っていたFMV-DESKPOWER H(FMV-575D4)と比較すると以下の通り。

  FMV-DESKPOWER H
FMV-575D4
FMV-DESKPOWER TII16
FMV-T216
発売日 1995年3月(1995年春モデル) 1997年2月(1997年春モデル)
CPU Intel Pentium 75MHz (P54C)
Intel MMX Pentium 166MHz (P55C)
チップセット ALI Aladdin (M1451+M1449) Intel 430HX PCIset
セカンドキャッシュ 256KB 256KB パイプラインバーストSRAM
RAM FPM DRAM 8MB
最大 128MB
EDO DRAM 32MB
最大 192MB
ビデオカード Cirrus Logic CL-GD5434 2MB
(オンボード)
S3 ViRGE/VX 2MB
(Diamond Maltimedia Stealth 3D)
PCI/ISA PCI 1スロット(1)
PC/ISA 1スロット(1)
ISA 2スロット(1)
PCI 2スロット(1)
PC/ISA 1スロット(1)
ISA 3スロット(1)
HDD 540MB 2.5GB
光学ドライブ CD-ROMドライブ
USB 無し USB 1.0 x 2
電源 AT電源 ATX電源
OS Windows 3.1 Windows 95 OSR 2

FMV-DESKPOWER TII16になってATXケース、Intelチップセット等少し現代に近づいたかなと感じます。

富士通 FMV-DESKPOWER TII16の現在の仕様

CPU Intel MMX Pentium
(200MHz、FSB 66MHz)
マザーボード Acer K12
チップセット Intel 430HX
メモリ EDO SIMM 112MB
ビデオ Diamond Maltimedia Stealth 3D (S3 ViRGE/VX 2MB)
サウンド Creative Sound Blaster AWE32 (ISA)
HDD SD-IDE SD to IDE SD 8GB
光学ドライブ MITSUMI CD-ROM FV120T
OS Microsoft Windows 98 Second Edition

USBが付きましたが、AGPが搭載される前だったので後々壁となることに。
ただ色々とテストさせて頂いたPCでした。
ビデオはオリジナルのDiamond Maltimedia Stealth 3D (S3 ViRGE/VX)が動作したので元に戻しました。
現在は、HDDが寿命なのでSD-IDE変換を使い、HDDレスに。
この世代のPCだと軽快さなどでバランスが取れているWindows 98 Second Editionをインストール。
オリジナル環境に近い感じで動作するようにしています。

フロントパネル側

バックパネル側


本体内部の様子。

HDDは、SDカードをIDEデバイスとして認識させる基盤を使いました。
HDDは年数的にいつ壊れるか不安な状態なので、ここだけは最新としました。.


CPU-Z Vintage Edition 測定結果

Windows 95系で動作する「CPU-Z Vintage Edition」を動作させてみました。
まずCPU。MMX Pentium 166MHzをジャンパ設定を変更して200MHz稼働にしています。

キャッシュ関係の情報。L2キャッシュはCPU外なのでサイズのみ。
パイプラインバーストSRAMタイプです。

チップセットは430HXという事が判ります。

 

HWiNFO32測定結果

HWiNFO32版で測定します。
システムサマリーでの情報は少ないのと、動かすとリアルタイムで情報取得しているためか重い。

ベンチマーク結果

ベンチマーク結果をSII165とTII16で比較。
MMX Pentium 166MHz と200MHz動作だと1.25倍の倍率程度の差は無いですが、スコアとしては1.2倍と十分効果がある様子ですね。
ただMMX Pentiumは233MHzで終了しているので、233MHzで動作できればこれが上限となります。

CPU Intel MMX Pentium 166MHz
(FMV-SII165)
Intel MMX Pentium 200MHz
(FMV-TII16)
倍率
動作クロック 166MHz (FSBx2.5) 200MHz (FSBx3) 1.25倍
FSB速度 66MHz 66MHz 1.00倍
CPUベンチマーク 1240 1487 1.20倍
FPUベンチマーク 1898 2277 1.20倍
MMXベンチマーク 797 956 1.20倍
メモリ転送速度 70MB/s 70MB/s 1.00倍

HDBENCH測定結果

NDBENCH 3.3.0で128GB SSDでの測定結果です。
HDDの項目が結構出ていますね。

FMV-DESKPOWER H ( FMV-575D4 )と比較してみるとCPUは2倍、ビデオ(共にオリジナル状態)は6倍前後と
買い替えでパフォーマンスアップは体感できました。
HDDに関してはUltra133+SSDなので、ベースの遅さを考慮すると5〜10年先ほどのパフォーマンスでしょうか。

モデル   FMV-DESKPOWER H
( FMV-575D4 )
FMV-DESKPOWER TⅡI16
(FMV-TⅡI16)
倍率
CPU   Intel Pentium 100Hz
Intel Pentium 200MHz  
セカンドキャッシュ   256KB 15ns SRAM 256KB PB-SRAM  
RAM   FP RAM 32MB EDO RAM 112MB  
ビデオカード   Cirrus Logic CL-GD5434 2MB
S3 ViRGE/VX PCI 2MB
 
IDE I/F   CMD PCI-0640 (MDMA 1) Promise Ultra133  
HDD   SD MLC 2GB SSD 128GB (SATA変換PATA)  
OS   Windows95 OSR2 Windows98 SE  
ALL   3135 13979 4.45倍
CPU Integer 3861 7667 1.98倍
Float 2875 5878 2.04倍
Memory Read 2041 3888 1.96倍
Write 3066 5264 1.75倍
Read/Write 2234 5513 2.46倍
Video Rectangle 1187 10591 8.92倍
Text 1371 8919 6.50倍
Ellipse 253 5500 21.73倍
BitBlt 4 28 7.00倍
DirectDraw 1 3 3.00倍
HDD Read 6193 33794 5.48倍
Write 4163 22411 5.38倍
Copy 3247 11408 3.51倍

CrystalMark測定結果

CrystalMarkの最後のWindows95対応版で測定した結果です。
Promise Ultra133 + SSDでの測定結果です。
ATAカードとSSDは速度出ていますね。

FMV-TⅡI16を購入する前に使用していたFMV-575D4と比較。
HDD周りはは現代にアップデートされているので、参考値ですがFMV-TⅡI16をSDで使用していた時は
読み込みが11MB/s前後なのでクロック相応のスピードアップをしていました。
Promise Ultra133を付けましたが、読み込みが34MB/s前後なのはRAMの影響が大きいと思われます。
性能はフルに出せていないのでUltra100かUltra66が入手できればダウングレード予定。

モデル   FMV-DESKPOWER H
( FMV-575D4 )
FMV-DESKPOWER TⅡI16
(FMV-TⅡI16)
倍率
CPU   Intel Pentium 100Hz
Intel Pentium 200MHz  
セカンドキャッシュ   256KB 15ns SRAM 256KB PB-SRAM  
RAM   FP RAM 32MB EDO RAM 112MB  
ビデオカード   Cirrus Logic CL-GD5434 2MB
S3 ViRGE/VX PCI 2MB
 
IDE I/F   CMD PCI-0640 (MDMA 1) Promise Ultra133  
HDD   SD MLC 2GB SSD 128GB (SATA変換PATA)  
OS   Windows95 OSR2 Windows98 SE  
CrystalMark   2006 8838 4.40倍
ALU   274 562 2.05倍
FPU   277 561 2.47倍
MEM   112 211 1.88倍
Read 36.19 MB/s ( 36 ) 71.21 MB/s ( 71 ) 1.97倍
Write 35.79 MB/s ( 35 ) 70.85 MB/s ( 70 ) 2.00倍
Read/Write 15.31 MB/s ( 15 ) 41.80 MB/s ( 41 ) 2.73倍
Cache 43.82 MB/s ( 4 ) 79.43 MB/s ( 7 ) 1.75倍
HDD   1110 6672 6.01倍
Read 5.82 MB/s ( 232 ) 34.60 MB/s ( 1384 ) 5.96倍
Write 3.98 MB/s ( 159 ) 23.53 MB/s ( 941 ) 5.92倍
RandomRead512K 5.63 MB/s ( 225 ) 33.76 MB/s ( 1350 ) 6.00倍
RandomWrite512K 3.82 MB/s ( 152 ) 23.02 MB/s ( 920 ) 6.05倍
RandomRead 64K 5.14 MB/s ( 205 ) 30.54 MB/s ( 1221 ) 5.95倍
RandomWrite 64K 3.43 MB/s ( 137 ) 21.42 MB/s ( 856 ) 6.24倍
GDI   71 263 3.70倍
D2D   147 538 3.65倍
OGL   15 31 2.06倍

コメント

先代のFMV-DESKPOWER H(FMV-575D4)ではパフォーマンス不足も感じていたことから1996年夏に購入してWindows98世代で活躍しました。
ただWindowsが普及しだして過渡期のハードだった事もあり、IDEが8GBまでしか認識しない、
AGPがないという事もあり1999年に自作PCへ移行し、FMVは引退してしまいます。

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