Gateway SX2986-N54F

マシンの近状

オークションでCPU、メモリ、HDD、Wi-Fi無しモデルを安く入手しました。
Intel Core iシリーズ、第6(Skylake)世代、DDR3LのPCです。

Gateway SX2986-N54Fについて

2016年4月に第6世代(Skylake)のIntel Core i5搭載のスリムデスクトップモデルとして登場しました。
Windows 10登場の2015年に新モデルが無かったことから、Windows 10を搭載した初のGateway SXシリーズとなります。
ケースデザイン自体は、2012年~2015年に発売されたAcer Aspire AXC600のデザインベースモデルとなります。

ほぼ一緒なのですが、ドライブベイ、ロゴ位置が左右逆転しています。
これは、内部デザインが上下逆さまになっている為です。(Acerは電源が下、SX2986は電源が上)
前のモデルから2年近くブランクがある事から、このモデルからGateway SX、DXは日本専売モデルとなった様子です。
販売店側からの要望でしょうか。
この関係でGateway DX4986シリーズもGateway SX2986シリーズとマザーボードが共用となっています。

Gateway SX2986のマザーボード。DX4986と同じマザーである事が判ります。
DX4986では、普通のビデオカードが付けますが、SX2986では1スロット、ロープロファイルに限定されます。
しかも前モデルと上下関係が逆転して廃熱に課題がある状態に。
また電源とDVDスーパーマルチが位置的にギリギリでこの為ケースの前後長が伸びています。
実際マザーボードの空きスペース部分にはHDDが搭載されています。

ドライブを外した状態。
mSATAとWi-Fiをオンボードで可能にしたのがこの世代の特徴でしょうか。
mSATAを使うと起動ドライブがSSD、データ用に大容量のHDDという手段が可能になります。


Gateway SX2870以降を比較すると以下の通り。

  SX2870-H54D SX2885-F54F SX2986-N54F
発売日 2012年07月 2014年7月 2016年04月
マザー Acer (Gateway)
SX2870
Acer (Gateway)
SX2885
Acer (Gateway)
SX2986
BIOS Version P01-A1 P01-A0 R01-A3
CPU Intel Core i5 3450
Ivy Bridge
4コア 4スレッド
3.1GHz/L3 6MB
Intel Core i5 4440
Haswell
4コア 4スレッド
3.2GHz/L3 6MB
Intel Core i5 6400
Skylake
4コア 4スレッド
2.7GHz/L3 6MB
チップセット Intel B75 Express Intel H81 Express Intel H110 Express
RAM DDR3-1333 4GB
最大32GB
DDR3-1600 4GB
最大32GB
DDR3L-1600 8GB
最大16GB
ビデオカード Intel HD Graphics
2500
Intel HD Graphics
4600
Intel HD Graphics
530
PCI-Express PCI-Express 2.0
x16 1スロット(1)
X1 1スロット(1)
PCI-Express 3.0
x16 1スロット(1)
PCI-Express 2.0
X1 1スロット(0)
Wi-Fiアンテナ使用
PCI-Express 3.0
x16 1スロット(1)
PCI-Express 2.0
X1 1スロット(1)
SATA SATA 3.0×1 (HDD)
SATA 2.0×3 (DVD)
SATA 3.0×1 (HDD)
SATA 2.0×1 (DVD)
SATA 3.0×2 (HDD、DVD)
M.2(Type 2280)未使用
HDD 500GB 1TB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
USB USB 3.0 x 2
USB 2.0 x 6
USB 3.0 x 2
USB 2.0 x 4
USB 3.0 x 4
USB 2.0 x 2
Wi-Fi × IEEE802.11abgn
OS Windows 7
Home Premium 64bit
Windows 8
Home 64bit
Windows 10
Home 64bit

Broadwellマイクロアーキテクチャ世代は登場していないので、1世代スキップしたことになります。
2世代前がWindows 7、1世代前がWindows 8とOSも変化しています。

Gateway SX2986-N58Fの現在の仕様

項目 メーカー名 名称
マザー Gateway (Acer) SX2986 (R01-A3)
CPU Intel Intel Core i5 6600K (Skylake)
(3.5GHz/4コア/4スレッド/L3 6MB)
チップセット Intel H110 Express
RAM DDR3L-1600 (800MHz) 16GB (4GB×4)
Video Intel HD Graphics 530(Core i5 6600K)
HDD Seagate ST2000LM007 (2TB)
光学ドライブ 東芝SAMSUNG SH-216CB(スーパーマルチ)
OS Microsoft Windows 10 Home 64bit

CPUとメモリとHDDが無かったジャンク品でしたので。
パーツを入手して取り付けました。
CPUはCore i5 6600K。
ベース3.5GHz、ブースト時3.9GHz、Skylake世代最強のCore i5です。
オーバークロック可能CPUだけどマザーは対応していません。
Core i7はi5の1.5倍程度だったのでさすがに手を出せず。
Skylake世代から一気に価格が高くなりますね。



メモリは、AmazonでTimetec DDR3L-1600 8GBx2枚です。

HDDは余っていた元PS4 Proに入っていたSeagateの2TB HDDです。

OSは、Windows 10 Pro 64bit プリインストールモデルでしたので
SX2998のリカバリーからインストールさせた所、無事インストールできました。

HWiNFO64測定結果

Windows 10世代ですので、UEFI、セキュアブート両対応です。

GPU-Z測定結果

GPUはCPU内蔵のHD Graphics 530です。
DirectX 12に対応している事が大きなトピックでしょうか。
ただパフォーマンスは相変わらず最低限という感じですね。

GeekBench Score

Model     SX2986-N58F SX2870-H12D
CPU Name Intel Core i5-6600K Intel Core i5-3570K
Core / Thread 4 Cores, 4 Threads 4 Cores, 4 Threads
Base Frequency 3.5GHz 3.4GHz
RAM Size 16GB 8GB
Type DDR3L SDRAM DDR3 SDRAM
Frequency 800MHz 800MHz
GeekBench 5

(Intel Core i3-8100
= 1000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 1053 826
Crypto Score 1378 948
Integer Score 991 789
Floating Point Score 1133 887
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 3389 2643
Crypto Score 3889 3492
Integer Score 3255 2706
Floating Point Score 3597 3030
GeekBench 4

(Intel Core i7-6600U = 4000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 4746 3911
Crypto Score 4715 3463
Integer Score 4870 3951
Floating Point Score 4886 3625
Memory Score 4566 4363
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 13396 11620
Crypto Score 12075 11012
Integer Score 16138 13691
Floating Point Score 16269 12716
Memory Score 4746 4969

3.4GHzのCore i5-3570Kに交換したSX2870と3.5GHzのCore i5-6600Kに交換したSX2986との比較はほぼ全て上回っています。
クロック数以上にコア単位の性能が向上していますね。

CINEBENCH

3DツールのCINEMA 4Dを開発しているMAXON社の動作パフォーマンスを測定するベンチマークです。
2019年にRelease 20が公開されました。

Model   SX2986-N58F SX2870-H12D
CPU Name Intel Core i5-6600K Intel Core i5-3570K
Core / Thread 4 Cores, 4 Threads 4 Cores, 4 Threads
Base Frequency 3.5GHz 3.4GHz
Memory Size 16GB 8GB
Type DDR3L SDRAM DDR3 SDRAM
Frequency 800MHz 800MHz
CINEBENCH R20 (2019年) CPU 1434 pts 1082 pts
CINEBENCH R15 (2013年) CPU 577 cb 499 cb
CINEBENCH R11.5 (2010年) CPU 5.81 pts 5.91 pts
CINEBENCH R10 (2007年)
Single CPU 7894 CB 6702 CB
Multiple CPU 26065 CB 23162 CB
Multiprocessor Speedup 3.30 x 3.46 x

R20、R15はスペック相応の向上しています。
ただR11.5で負けているのは謎です。R10のマルチコアのスピードアップはブースト効果の結果と思われます。

3DMark

ベンチマーク定番の3DMarkです。

モデル名   SX2986-N58F SX2870-H14D
CPU名   Intel Core i5-6600K Intel Core i5-3570K
GPU名   Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 4000
Time Spy
(DX12)
Time Spy V1.0 スコア 343 測定不可
グラフィックスのスコア 297
CPUスコア 3110
Night Raid
(DX12)
Night Raid V1.0 スコア 4543 測定不可
グラフィックスのスコア 4399
CPUスコア 5586
Fire Strike
(DX11)
Fire Strike V1.1 スコア 964 602
グラフィックスのスコア 1024 626
物理スコア 7695 6551
総合スコア 350 228
Sky Diver
(DX11)
Sky Diver V1.0 スコア 4218 2146
グラフィックスのスコア 3904 1902
物理スコア 7551 6806
総合スコア 3984 2024

Intel Core i5-6600KのIntel HD Graphics 530は、Direct X12でTime SpyとNight Raidず無事動作しました。
ただ動いたというレベルですが・・・。

Unigine Superposition Score

Unigineが2017年に公開したベンチマークソフトです。

モデル名 SX2986-N58F SX2870-H12D
CPU名 Intel Core i5-6600K Intel Core i5-3570K
GPU名 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 4000
1080P EXTREME RESULT (VRAM 3322MB) 243 測定不能
1080P HIGHT RESULT (VRAM 3320MB) 532 測定不能
1080P MEDIUM RESULT (VRAM 1299MB) 741 429
720P LOW RESULT (VRAM 643MB) 2369 1186

ベンチマークを動作させたところ、VRAMはMAX 8GBになっていてベンチマークは全て動作しそうですが、
GPUパフォーマンス的に1080P EXTREME辺りが上限そうです。

コメント

Skylake世代で安かったので興味本位で入手したPCとなります。
CPUがいい値段だったので結果的にそこそこの費用がかかってしまいましたが。

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