マシンの近状
所有期間:2026年4月〜
ジャンクでHDDなしのPC-9801VX4を入手して、マザーの腐食の胡椒だったのでマザー交換、HDDを電源が壊れて
部品取りとなったPC-9801VX41から移植して復活しました。
を手に入れた直後に安価なPC-9801VX41をオクで発見して予備機として落札しました。
3倍速駆動のIBM 486SLC2のCPUアクセラレーターを付けてスピードアップと仮想86モードEMS動作させています。
NEC PC-9801VX4について
Intel 80286 CPU搭載のPC-9801VXシリーズのHDD内蔵モデルです。
HDD内蔵モデルは、5インチベイを一つ潰したPC-9801F3から始まり、PC-9801M3、PC-98XA model 3と発売され、
1985年10月に発売されたPC-9801VM4で、初めてフロッピー2ドライブ+HDD搭載となりました。
PC-9801VM4から1年後の1986年10月にノーマルモードで初めてIntel 80286 CPUを搭載してモデルチェンジしたのがPC-9801VX4でした。
ただ初代のPC-9801VX0/VX2/VX4は80286は8MHzのみで、V30モードは8MHz、10MHzの切り替えでした。
このため
フロントの動作クロック切り替えスイッチが使えるのはNEC V30モードのみという状態でした。
ただそれでも80286の8MHzはV30より高速だったので販売は伸びていました。
ただこの後、EPSONからPC-9801互換機のPC-286が発表され、対抗するために製品改良が行われる事となり、
短期で80286 10MHzを搭載して、極力パフォーマンス向上したPC-9801VX01/VX21/VX41が登場することとなります。
下の画像をクリックでカタログのPDFが見えます。
PC-9801VX4からはMS-DOS 3.1とMS-Windows 1.0が付いたPC-9801VX4/WNも容易。PC-9801VX41/WNモデルもありました。
Windows登場の初期からPC-9801版が出ていた様子です。

| PC-9801VM4 | PC-9801VX4 | |
| 発売日 | 1985年10月 | 1986年10月 |
| 価格 | 830,000円 | 693,000円 730,000円(VX4/WN) |
| CPU | NEC V30(μPD70116) 10/8MHz | Intel 80286 8MHz NEC V30(μPD70116-10) 10/8MHz |
| RAM | 384KB (最大 640KB) | 640KB (最大 4.6MB / PC-9801-51 1MB RAM x 4枚増設時) |
| ビデオ | 640x400ドット 2画面 4096色中8色 (16色) GDC+GRCG搭載 VRAM 192KB (256KB) テキスト VRAM 12KB ※()は16色カード実装時 |
640x400ドット 2画面 4096色中16色 GDC+EGC搭載 VRAM 256KB テキスト VRAM 12KB |
| 拡張スロット | Cバス 4スロット |
Cバス 4スロット (#2〜#4 24bit対応) |
| FDD | 5.25インチ 2HD(1.2MB)/2DD(640KB) 2ドライブ | ← |
| HDD | 20MB SASI HDD | ← |
| 端子 | アナログRGB、デジタルRGB、モノクロ端子、 プリンタ端子、RS-232C端子 5.25インチ 2HD(1.2MB)用増設FDD端子 SASI HDD増設端子 キーボード端子、マウス端子 |
← |
| OS | N88-BASIC(86) Ver 3.0 | VX4モデル : N88-BASIC(86) Ver 4.0 VX4/WNモデル : MS-DOS 3.1 + MS-Windows 1.0 N88-BASIC(86) Ver 4.0 |
NEC PC-9801VX4の現在の仕様
CPUは、IOデータ製の「PK-X486S50-3」というIBM 486SLC2搭載の3倍クロックのCPUアクセラレーターに交換しています。
PC-9801VX4は286 CPU時は8MHz動作ですので、8MHz x 3倍という事で24MHz動作となります。
メモリははBUFFALOのEMJ-8000を取り付け、8MBのプロテクトメモリとしています。
HDDはオリジナルのNEC D3126 SASIの20MB HDDです。
| PC-9801VX41 | |
| CPU | IO DATA PK-X486S50-3 (IBM 486SLC2 24MHz) + V30 10MHz |
| RAM | 640KB + 8192KB |
| FDD | NEC 5.25インチ2HD(1.2MB) +NEC PC-9831-VW2 (3.5インチドライブ) |
| HDD | NEC D3126 SASI 20MB |
| OS | Microsoft MS-DOS 5.0A |
フロント周り。
PC-9801VX2/21と比較すると幅が5cm広がっています。PC-9801Vシリーズ用キーボードの幅と同じです。
フロントのスリットがVX2/21がスピーカーのところだったですが、VX4/41はHDDの冷却用で広がっています。
マザーボードはVX2/21とVX4/41で同じですので、キーボード端子の位置が中途半端な位置になっています。

PC-9801VX21との比較。
電源ランプの横にHDDのアクセスランプが追加され、フロッピードライブ側から右に伸びている事がわかります。
あとはフロントのスリットがPC-9801VX21はスピーカー用になっていますが、PC-9801VX41では空気の取り入れ口になっています。
リア周り。
サウンドのPC-9801-26K互換ボードとSCSI I/Fカードを追加しています。
電源がPC-9801VX21用なのでファンの位置がずれています。、

内部の様子。
電源がPC-9801VX21のを流用しているため、幅が小さくなっています。
固定は2箇所で固定しています。この分幅か広がっていると言えます。
HDDのケーブルFDDのケーブルを分岐して付けています。


CPUボード。
IOデータ製の「PK-X486S50-3」というIBM 486SLC + Cyrix 87SLCのコプロ搭載のCPUアクセラレーターに交換しています。
286 CPUだとEMSメモリなどで640KBの空きメモリが足りなくなってゲームなどが起動しなくなる問題の対策として必要です。
HDDブート環境で1990年代のゲームをプレイするのであれば386以上互換CPU化は効果が大きいです。
PC-9801RA/DAとかだとその心配も不要ですが。(汗

CPUアクセラレーター部分を拡大。
アクセラレーターボードは3倍クロック動作ですので、PC-9801VX4は8MHzのため、3倍の24MHz動作となります。
PC-9801RXだと12MHz動作なので、36MHz動作ですね。
この時代のCPUアクセラレーターで不便と感じるのは、CPUのキャッシュ有効かはソフトウェアで必要という点です。
HDD起動だと恩恵受けれますが、フロッピー起動だとキャッシュの有効化ができないのでパフォーマンスに制限が入ります。

ベンチマークです。
CPUベンチは、初代PC-9801の12.9倍、64Kが7.53倍。
Dベンチは、PC-9801DA(386 20MHz)の0.88倍でした。


486 SuperChipと比較すると数値演算プロセッサがないけどCPU自体の性能はこちらが上の様子ですね。
PC-9801VX41の2台の両方にCyrixを入れていますが、これはMS-DOSのEMSなどで仮想86モードを使いたい為ですね。
HDDで起動してゲームができる程の空きメモリが確保できます。
あとはWindowsが動くけど、20MBのHDDだと容量足りません。(汗
| PC-9801VX21 | PC-9801VX41 | PC-9801VX4 | ||
| CPU | Intel 80286 10MHz | 486 SuperChip Cyrix Cx486SLC 20MHz |
IO DATA PK-X486S50-3 IBM 486SLC2 (8MHz x 3倍 = 24MHz) |
|
| RAM | 640KB | 640KB + 8192KB | 640KB + 8192KB | |
| CPU Bench | 初代PC-9801比 | 5.67倍 | 11.58倍 | 18.36倍 |
| 処理時間 | 12.125秒 | 5.957秒 | 3.759秒 | |
| 64K 初代PC-9801比 | 4.29版 | 6.66倍 | 7.62倍 | |
| 64K 処理時間 | 16.063秒 | 10.332秒 | 9.051秒 | |
| Dhrystone Benchmark | 300000回の処理時間 | 154秒 | 85秒 | 49秒 |
| 1秒間の処理回数 | 1948.05回 | 3249.41回 | 6122.45回 | |
| PC-9801DA(386/20MHz)比 | 0.44倍 | 0.79倍 | 1.35倍 | |
| NDP
(Numerical Data Processor) Benchmark |
100000回の処理時間 | 169秒 | 42秒 | 38秒 |
| 1秒間の処理回数 | 591.72回 | 2380.95回 | 2631.58回 | |
| PC-9801DA(387/20MHz)比 | 0.24倍 | 0.97倍 | 1.07倍 | |
コメント
2025年現在、37年前のPCとなります。
元々少ないモデルなのに電源が故障したのが痛い。
気長に待って部品取りできるPC-9801VX4かVX41が出てくるか、直すかですね。
286 CPUは1985年5月発売のPC-98XAで初搭載し、1986年11月発売のPC-9801VX、1989年10月発売のPC-9801RX21が最後でした。
1980年代後半のCPUですね。
このPC-9801VX41発売と同時期の1987年10月発売のPC-98XL^2で初めて386 CPUを搭載し、
1988年7月のPC-9801RAでノーマル98も386 CPU時代に移行していきました。
PC-9801VXの時代はある意味安定の時代の中心のモデルと言えると思います。

