NEC PC-9801VX41 (1987年6月)

マシンの近状

所有期間:2025年6月〜
PC-9801VX41を手に入れた直後に安価なPC-9801VX41をオクで発見して予備機として落札しました。
そして入手してしばらくした後に電源の調子がおかしくなり、5Vが7Vに、12Vが15Vと電圧が高くなってしまう事態に。
マザーを壊してしまう前に外して、PC-9801VX21の電源を暫定で使う形にしました。容量的にビクビクした状態ですが。
電源はなんとか直したい所。
そんな状態なのにこちらもCPUアクセラレーターを搭載。
Cyrix CX486DLC-25GP搭載のBUFFALO HDL-08W-Dを搭載しています。(20MHz駆動)

NEC PC-9801VX41について

もう一台の方で書いていますので省略。

下の画像をクリックでカタログのPDFが見えます。

PC-9801VM4、PC-9801VX4と比較すると以下の通り。

PC-9801VX4からはMS-DOS 3.1とMS-Windows 1.0が付いたPC-9801VX4/WNも容易。PC-9801VX41/WNモデルもありました。
Windows登場の初期からPC-9801版が出ていた様子です。

  PC-9801VM4 PC-9801VX4 PC-9801VX41
発売日 1985年10月 1986年10月 1987年6月
価格 830,000円 693,000円
730,000円(VX4/WN)
630,000円
658,000円(VX41/WN)
CPU NEC V30(μPD70116) 10/8MHz Intel 80286 8MHz
NEC V30(μPD70116-10) 10/8MHz
Intel 80286 10/8MHz
NEC V30(μPD70116-10) 10/8MHz

RAM 384KB (最大 640KB) 640KB
(最大 4.6MB / PC-9801-51 1MB RAM x 4枚増設時)
640KB
(最大 8.6MB / PC-9801-52 2MB RAM x 4枚増設時)
ビデオ 640x400ドット 2画面 4096色中8色 (16色)
GDC+GRCG搭載 VRAM 192KB (256KB)
テキスト VRAM 12KB
※()は16色カード実装時
640x400ドット 2画面
4096色中16色 GDC+EGC搭載 VRAM 256KB
テキスト VRAM 12KB
拡張スロット Cバス 4スロット
Cバス 4スロット
(#2〜#4 24bit対応)
Cバス 4スロット
(#1〜#4 24bit対応)
FDD 5.25インチ 2HD(1.2MB)/2DD(640KB) 2ドライブ
HDD 20MB SASI HDD
端子 アナログRGB、デジタルRGB、モノクロ端子、
プリンタ端子、RS-232C端子
5.25インチ 2HD(1.2MB)用増設FDD端子
SASI HDD増設端子
キーボード端子、マウス端子
OS N88-BASIC(86) Ver 3.0 VX4モデル :
N88-BASIC(86) Ver 4.0
VX4/WNモデル :
MS-DOS 3.1 + MS-Windows 1.0
N88-BASIC(86) Ver 4.0
VX41モデル :
N88-BASIC(86) Ver 4.1
VX41/WNモデル :
MS-DOS 3.1 + MS-Windows 1.0
N88-BASIC(86) Ver 4.1

NEC PC-9801VX41の現在の仕様

CPUは、こちらもCyrix Cx486DLC 20MHzで動作するBUFFALOのHDL-08W-Dに交換しています。
メモリははBUFFALOのEMJ-8000を取り付け、8MBのプロテクトメモリとしています。

HDDはオリジナルのNEC D3126 SASIの20MB HDDです。

またPC-9831-VW2という外付け3.5インチを取り付けています。これPC-9801UV2のドライブ使用しているので結構でかい。
コンパクトな外付け3.5インチ FDDは結構いいお値段するのですよね。

  PC-9801VX41
CPU Cyrix Cx486DLC 20MHz + V30 10MHz
RAM 640KB + 8192KB
FDD NEC 5.25インチ2HD(1.2MB)
+NEC PC-9831-VW2 (3.5インチドライブ)
HDD NEC D3126 SASI 20MB
SCSI ICM SCSIカード
OS Microsoft MS-DOS 5.0A

フロント周り。
PC-9801VX2/21と比較すると幅が5cm広がっています。PC-9801Vシリーズ用キーボードの幅と同じです。
フロントのスリットがVX2/21がスピーカーのところだったですが、VX4/41はHDDの冷却用で広がっています。
マザーボードはVX2/21とVX4/41で同じですので、キーボード端子の位置が中途半端な位置になっています。

PC-9801VX21との比較。
電源ランプの横にHDDのアクセスランプが追加され、フロッピードライブ側から右に伸びている事がわかります。
あとはフロントのスリットがPC-9801VX21はスピーカー用になっていますが、PC-9801VX41では空気の取り入れ口になっています。

リア周り。
サウンドのPC-9801-26K互換ボードとSCSI I/Fカードを追加しています。
電源がPC-9801VX21用なのでファンの位置がずれています。、

内部の様子。
電源がPC-9801VX21のを流用しているため、幅が小さくなっています。
固定は2箇所で固定しています。この分幅か広がっていると言えます。
HDDのケーブルFDDのケーブルを分岐して付けています。

CPUボード。
BUFFALOのCyrix Cx486DLC搭載のCPUアクセラレーターに交換しています。
結構高さがギリギリ。25MHzなので286 12MHzのPC-9801RXなどに対応しているのでしょうね。
こちらは元々PC-9801VX21に付いていたアクセラレーターボードです。
元々付いていたのはPGAタイプの286ソケットで、PLCC変換アダプタで接続されていたのですが、
PGAソケットから抜けていたので、PLCCタイプの286ソケットのVX41のCPUボードに取り付けました。

CPU部分を拡大。
BUFFALOのHDL-08W-DというCPUアクセラレーターボードです。
2倍動作のCyrix Cx486DLC-25GP搭載モデルと2.5倍動作のCx486DLC-33GP搭載モデルがある様子で、
こちらは2倍動作のCx486DLC-25GP搭載モデルです。(PC-9801VX41では20MHz動作)

CPUボードの取り付け状態です。

ベンチマークです。
CPUベンチは、初代PC-9801の12.9倍、64Kが7.53倍。
Dベンチは、PC-9801DA(386 20MHz)の0.88倍でした。

486 SuperChipと比較すると数値演算プロセッサがないけどCPU自体の性能はこちらが上の様子ですね。
PC-9801VX41の2台の両方にCyrixを入れていますが、これはMS-DOSのEMSなどで仮想86モードを使いたい為ですね。
HDDで起動してゲームができる程の空きメモリが確保できます。
あとはWindowsが動くけど、20MBのHDDだと容量足りません。(汗

    PC-9801VX21 PC-9801VX41 PC-9801VX41
CPU Intel 80286 10MHz 486 SuperChip
Cyrix Cx486SLC 20MHz
BUFFALO HDL-08W-D
Cyrix Cx486SLC 20MHz
RAM 640KB 640KB + 8192KB 640KB + 8192KB
CPU Bench 初代PC-9801比 5.67倍 11.58倍 12.90倍
処理時間 12.125秒 5.957秒 5.348秒
64K 初代PC-9801比 4.29版 6.66倍 7.53倍
64K 処理時間 16.063秒 10.332秒 9.158秒
Dhrystone Benchmark 1秒間の処理回数 1948.05回 3249.41回 3947.37回
PC-9801DA(386/20MHz)比 0.44倍 0.79倍 0.88倍

コメント

2025年現在、37年前のPCとなります。
元々少ないモデルなのに電源が故障したのが痛い。
気長に待って部品取りできるPC-9801VX4かVX41が出てくるか、直すかですね。
286 CPUは1985年5月発売のPC-98XAで初搭載し、1986年11月発売のPC-9801VX、1989年10月発売のPC-9801RX21が最後でした。
1980年代後半のCPUですね。
このPC-9801VX41発売と同時期の1987年10月発売のPC-98XL^2で初めて386 CPUを搭載し、
1988年7月のPC-9801RAでノーマル98も386 CPU時代に移行していきました。
PC-9801VXの時代はある意味安定の時代の中心のモデルと言えると思います。

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