NEC PC-9821As3/C8W (1994年11月)

マシンの近状

所有期間:1995年〜
Windows95前夜にDOSゲームマシンとして購入しました。
CPUはWindowsを快適に動かす為にPentium ODPに交換していましたが、DOSゲーム様にDX4 ODPに変更しました。
久々に動かすとCD-ROMドライブがお亡くなりに。DVDスーパーマルチドライブに交換しました。
HDDも年数経過しているのでCFカードでHDD代わりにする手法が確立されていたのでCFカードに交換しました。

NEC PC-9821As3/C8Wについて

NECが1994年11月に486 CPUのPC-9821Ap2/As2の後継モデルとして発売されました。
PC-9821Ap2/As2からの最大の変更点は、PC-9801FA世代から続いたファイルスロットと
PC-9801Bpなどで採用されたファイルベイの両方に対応したことです。
スロットのインターフェイスのボードは交換なので簡単に変更できるわけではないですが。

下の画像をクリックでカタログのPDFが見えます。

PC-9821As、PC-9821As2と比較すると以下の通り。

  PC-9821As/U8W PC-9821As2/U8W PC-9801As3/C8W
発売日 1993年8月 1993年11月 1994年11月
価格 630,000円 455,000円 450,000円
CPU Intel i486DX 33MHz Intel i486SX 33MHz Intel i486DX2 66MHz
RAM 3.6MB (最大 14.6MB) 5.6MB (最大 73.6MB) 7.6MB (最大 127.6MB)
ビデオ 640x400ドット 2画面 4096色中16色
640x480ドット 1画面 1677万色中256色
GDC+EGC+PEGC搭載 VRAM 512KB
テキスト VRAM 12KB
640x400ドット 2画面 4096色中16色
640x480ドット 1画面 1677万色中256色
GDC+EGC+PEGC+S3 86C928搭載 VRAM 512KB + 1028KB
テキスト VRAM 12KB
640x400ドット 2画面 4096色中16色
640x480ドット 1画面 1677万色中256色
GDC+EGC+S3 Widion964 搭載
VRAM 2MB
テキスト VRAM 12KB
サウンド FM音源(86音源相当) + PCM音源
拡張スロット Cバス 4スロット
(内ローカルバス 2スロット)
SCSIカードスロット

FDD 3.5インチ 3モードドライブ
(1.44MB/1.2MB/640KB)
HDD 3.5インチ 240MB (IDE) 340MB
端子 アナログRGB、
プリンタ端子、RS-232C端子
1.2MB 2HD増設FDD端子
キーボード端子、マウス端子
アナログRGB、
プリンタ端子、RS-232C端子
キーボード端子、マウス端子
OS MS-DOS 5.0A
Microsoft Windows 3.1 日本語版

NEC PC-9821As3/C8Wの現在の仕様

アップグレードできる箇所はアップしました。
またHDDの入手が困難になっているので、CFカードベースに移行。MS-DOSベースだと

モデル名 PC-9821As3/C8W
CPU Intel DX4 OverDrive Processorbr (100MHz/FSB 33.3MHz)
RAM 63.6MB
HDD CF-IDE 4GB
FDD 3.5インチ 3モードFDD ×2 (1ドライブ追加)
光学ドライブ NEC スーパーマルチドライブ
SCSI I・O DATA SC-98Ⅲ
OS Microsoft MS-DOS 6.2

フロント周り。
フロッピードライブを2ドライブに、CD-ROMは壊れたのでDVDスーパーマルチドライブに交換しました。
このモデルでは素直にDVDドライブを認識しました。

リア周り。
MOドライブ用のSCSIカードを追加しているだけですね。

フロントパネルを外した状態。
ここで脱着できるのはHDDドライブ位でしょうか。
A MATEの良さは大分無くなっているなぁとはとはと感じます。

カバー外した状態。
2ndキャッシュは付けたい所ですが、中古が結構お高い。
CPUは486 DX4に交換済みです。



HDDスロット側から。
HDDはCFカード-IDE変換アダプタを介して繋げています。
PC-9821As3は4.3GBまでしか認識しないので、4GBのCDカードを付けています。

ベンチマークです。
CPUベンチは、初代PC-9801の99.15倍、64Kが29.7倍と8086 5MHzと比較すると100倍近くなっています。

DBENCHは、PC-9801DA(386 20MHz)比で9.57倍、FBENCHは13.53倍となっていました。
クロック的には5倍ですが、結果として10倍前後になっているので、486 CPUは386 CPUの2倍のパフォーマンスがあると言えます。

Cyrix Cx486SLCを搭載したPC-9801VX41と比較です。
CPU Benchは約11倍、DBENCHが10倍以上、FBENCHは13倍以上という結果になっています。

    PC-9801VX41 PC-9821As3
CPU 486 SuperChip
Cyrix Cx486SLC 20MHz
Intel 486 DX4 100MHz
RAM 640KB + 8MB 640KB + 63MB
CPU Bench 初代PC-9801比 11.58倍 99.15倍
処理時間 5.957秒 0.6969秒
64K 初代PC-9801比 6.66倍 29.7版
64K 処理時間 10.332秒 2.325秒
Dhrystone Benchmark 1秒間の処理回数 3249.41回 42857.14回
PC-9801DA(386/20MHz)比 0.79倍 9.57倍
NDP (Numerical Data Processor)
Benchmark
1秒間の処理回数 2380.95回 33333.33回
PC-9801DA(386/20MHz)比 0.97倍 13.53倍

コメント

2025年現在、31年前のPCとなります。
30年前に購入して現在に至る。サウンド周りのコンデンサがそろそろな感じですが、時間見て直して動く限り持っておこうと思います。

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