Gateway SX3785-N58F

マシンの近状

2019年11月にソフト開発環境用PCとて入手しました。
元々リファービッシュ品のCeleron G4900搭載のSX3785-N14Fが安いので、
これをベースにCPU交換して使おうと思い購入してみたのですが、いざ箱を開封してPCを確認したらCore i5のロゴが…。
動作させて見るとCore i5-8400搭載のGateway SX3785-N58Fでした。
一世代前のCoffee LakeでCore i5ですが、ほぼ最新世代が入手できたのはラッキーでした。
ちなみに新品は、SX3785-N14Fが39,800円、SX3785-N58Fが101,650円。結構価格差ある…。

Gateway SX3785-N58Fについて

2018年8月にGateway SXシリーズで、第8世代(Coffee Lake)のIntel Core i5-8400搭載の小型デスクトップモデルとして登場しました。
旧モデルのSX2995シリーズと比較してケースは奥行きが短くなり、コンパクト化が進んでいます。
光学ドライブがノートPC系のトレー式となり、小型化された分がそのまま奥行きの短縮となった感じです。
フロントにUSB 3.1 Type Cの端子が用意されました。


Gateway SX3785-N58Fの現在の仕様

項目 メーカー名 名称
マザー Gateway (Acer) SX3785 (R01-B4)
CPU Intel Core i5-8400 (Coffee Lake)
(2.8GHz/6コア/6スレッド/L3 9MB)
チップセット Intel B360 Express
RAM DDR4-2400 (1200MHz) 16GB (8GB×2)
Video Intel UHD Graphics 630(Core i5-8400)
HDD TOSHIBA DT01ACA100 (1TB)
光学ドライブ PLDS DA8AESH(スーパーマルチ)
OS Microsoft Windows 10 Home 64bit

メモリが標準が4GB x 2の8GBでWindows 10でビルド利用だったら心許ないので、8GB x 2の16GBに交換しました。
チップセット的にはメモリスロットは4スロット可能ですが、マザーは2枚のみになっていました。
無線LANもマザー上に搭載され、時代の変化を感じます。

内部の様子。
トレイ式DVDスーパーマルチにした為、ケースの奥行きが短くなりました。
メモリが2スロット殺されているのが残念なところ。

HWiNFO64測定結果

Coffee LakeのCore i5-8400です。ハイパースレッディング無しの6コアCPUです。
Coffee Lake世代からデスクトップ向けCore i5は、4コアから6コアが標準となっています。
この分のパフォーマンスアップが期待できます。
チップセットは、先代の低価格ローエンドのIntel H100 Expressからビジネス向けIntel B360に変わって
チップセット側が足を引っ張る事態は回避されそうです。

GPU-Z測定結果

ただスペック的にはゲームでは厳しいレベルなのでゲームをプレイする場合は、
GeForce GTX 1650 4GT LP 等のビデオカードを付けた方が良いと思います。

GeekBench Score

Model     SX3785-N58F SX2995-H14F SX2986-N58F
CPU Name Intel Core i5-8400
Intel Core i5-7600K Intel Core i5-6600K
Core / Thread 6 Cores, 6 Threads 4 Cores, 4 Threads 4 Cores, 4 Threads
Base Frequency 2.8GHz 3.8GHz 3.5GHz
RAM Size 16GB 16GB 16GB
Type DDR4 SDRAM DDR4 SDRAM DDR3L SDRAM
Frequency 1200MHz 1200MHz 800MHz
GeekBench 5

(Intel Core i3-8100
= 1000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 1114 1157 1053
Crypto Score 1495 1528 1378
Integer Score 1037 1083 991
Floating Point Score 1216 1255 1133
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 4865 3807 3389
Crypto Score 3867 4568 3889
Integer Score 4746 3642 3255
Floating Point Score 5290 4037 3597
GeekBench 4

(Intel Core i7-6600U = 4000)
Single-Core
Performance
Single-Core Score 4942 5162 4746
Crypto Score 4747 5092 4715
Integer Score 5063 5322 4870
Floating Point Score 4855 5041 4886
Memory Score 4849 5002 4566
Multi-Core
Performance
Multi-Core Score 19204 15054 13396
Crypto Score 11697 14046 12075
Integer Score 24138 18081 16138
Floating Point Score 22434 17089 16269
Memory Score 5132 5446 4746

Core i5-8400は6コア2.8GHz(ブースト時4GHz)、Core i5-7600Kは、4コア3.8GHz(ブースト時4.2GHz)と
通常は1GHzのクロック差ですが、ブースト時は200MHzの差です。
結果的にこのクロック差がシングルコアのスコア差に出ていると思います。
Core i5-8400と前世代で同じポジションであったCore i5-7400と比較であればCore i5-8400の圧勝だったと思います。
2世代前のCore i5-6600Kは、4コア3.5GHz(ブースト時3.9GHz)という事でCore i5-8400以下となりました。
しかしCryptoだけが勝てていないのは謎。

CINEBENCH

3DツールのCINEMA 4Dを開発しているMAXON社の動作パフォーマンスを測定するベンチマークです。
2019年にRelease 20が公開されました。

Model   SX3785-N58F SX2995-H14F SX2986-N58F
CPU Name Intel Core i5-8400
Intel Core i5-7600K Intel Core i5-6600K
Core / Thread 6 Cores, 6 Threads 4 Cores, 4 Threads 4 Cores, 4 Threads
Base Frequency 2.8GHz 3.8GHz 3.5GHz
Memory Size 16GB 16GB 16GB
Type DDR4 SDRAM DDR4 SDRAM DDR3L SDRAM
Frequency 1200MHz 1200MHz 800MHz
CINEBENCH R20 (2019年) CPU 2252 pts 1589 pts 1434 pts
CINEBENCH R15 (2013年) CPU 896 cb 638 cb 577 cb
CINEBENCH R11.5 (2010年) CPU 9.94 pts 6.92 pts 5.81 pts
CINEBENCH R10 (2007年)
Single CPU 8311 CB 8552 CB 7894 CB
Multiple CPU 38521 CB 28887 CB 26065 CB
Multiprocessor Speedup 4.63 x 3.38 x 3.30 x

こちらもマルチコアのスコアはIntel Core i5-8400の圧勝でした。
6コアのパフォーマンスは効果が出ています。

3DMark

ベンチマーク定番の3DMarkです。

    SX3785-N58F SX2995-H14F SX2986-N58F
    Intel Core i5-8400
Intel Core i5-7600K Intel Core i5-6600K
    Intel UHD Graphics 630 Intel HD Graphics 630 Intel HD Graphics 530
Time Spy
(DX12)
Time Spy V1.0 スコア 409 421 343
グラフィックスのスコア 363 365 297
CPUスコア 4653 3505 3110
Night Raid
(DX12)
Night Raid V1.0 スコア 5649 5117 4543
グラフィックスのスコア 5327 4979 4399
CPUスコア 8607 6076 5586
Fire Strike
(DX11)
Fire Strike V1.1 スコア 1116 1112 964
グラフィックスのスコア 1209 1197 1024
物理スコア 11799 8631 7695
総合スコア 381 392 350
Sky Diver
(DX11)
Sky Diver V1.0 スコア 4561 4732 4218
グラフィックスのスコア 4099 4381 3904
物理スコア 11337 8410 7551
総合スコア 4343 4487 3984

IntelのCPU内蔵のGPUではCPU性能は圧勝していますが、グラフィックで動作クロックの差なのか
Core i5-7600Kに貧差で負けていました。GPUスペック比較では帯域がCore i5-7600Kの方が上回っているのでこの差でしょうか。

Unigine Superposition Score

Unigineが2017年に公開したベンチマークソフトです。

モデル名 SX3785-N58F SX2995-H14F SX2986-N58F
CPU名 Intel Core i5-8400
Intel Core i5-7600K Intel Core i5-6600K
GPU名 Intel UHD Graphics 630 Intel HD Graphics 630 Intel HD Graphics 530
1080P EXTREME RESULT (VRAM 3322MB) 257 265 243
1080P HIGHT RESULT (VRAM 3320MB) 566 599 532
1080P MEDIUM RESULT (VRAM 1299MB) 783 829 741
720P LOW RESULT (VRAM 643MB) 2595 2720 2369

Intel UHD Graphics 630とIntel HD Graphics 6x0は共にVRAMは8GBまで確保できるのでベンチマークは全て動作しますが、
パフォーマンス的に厳しいところです。帯域パフォーマンスで若干Core i5-7600Kが上回っています。

コメント

やはり最新世代のモデルはパフォーマンスが良いです。
SX3785は、スリムモデルなのでビデオカードの増設等に制約があるので通常のデスクトップモデルのDX6785の方がベストですが、
こちらはお手軽モデルが無いのが残念なところ。
しかしこのモデルは2018年モデルですが、Intelの停滞もあってか新モデルが登場しない…。

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